【京都着物レンタル】小紋とはどのような着物なのか。

こんにちは♪京都嵐山着物レンタルのじゅぱんです♪

今回は着物にはたくさんの種類があれども、レンタル着物で扱う小紋とはどういった着物なのか?

と言う事を記事にまとめてみました。

前回にも書いた通り、着物には種類があります。

・黒留袖

・色留袖

・振袖

・訪問着

・付け下げ

小紋

・浴衣

ざっくり種類は7種類!

上から順に格が下がります。

今回は太字の小紋に焦点を置いて書かせて頂きます。

簡単に言うと小紋は着物の格がありません(笑)

浴衣の1つ上なので礼服としては絶対使えません!

趣味の領域から抜けれないのが小紋です。

しかし小紋でも数千円から数十万まで値段はさまざまです。

高価だからと言って格が高いとは言えないのが着物なんです(笑)

逆を言うと一番格上の黒留袖だって数千円から数百万まで。

話は脱線致しましたが、

そんな小紋の種類とはどんなものがあるのでしょうか?

興味のある方は最後までお付き合いを♡

「小紋の名前の由来」

小紋って言うけど由来は何なの?

全体に小さく細かい模様(紋)がたくさん入っていることから小さい紋=小紋となった。

名前の由来って面白いですね♪

 

小紋とは?

日本の着物(和服)の種類の一つ。

格は高くないがカジュアルに着れるのが魅力。

見た目では縫い目に合う様に柄が一つながりにならず上下左右に関わらず模様が入っている。

訪問着や付け下げは着物全体が一つの絵の様になっている。

現在の日本ではお洒落着扱いで礼装としては着用出来ない(江戸小紋は別)がその反面、着物のルールが少ない為どんな着方でも楽しめる。

例えばブーツを履いて着物を着たり。

インナーにシャツを合わせたり。

帯を半幅帯で可愛くしたり。

どんな着方でも受け入れてくれるのが小紋なんです。

お洒落を爆発できますよね!

 

小紋にはたくさんの種類があります。

・江戸小紋

・京小紋

・加賀小紋

・紅型小紋

・絞り小紋

・更紗小紋

大きく分けて6種類です。

これらを一つ一つ分けて解説致します。

 

江戸小紋

江戸時代に大名が着ていた裃(かみしも)の模様が発祥。

大名同士が競ってドンドン派手になって行ったが幕府からの規制を受けたため遠くからは単色に見える様に細かく模様を付けてお洒落を楽しんだと言われている。

しかしその反面細かい模様を入れるので高度な技術が必要となり高価な染物となってしまった。

技法としては型紙に模様の穴を空けて染める。

大名が着ていたと言う事もあり小紋の柄の中でも定め小紋は格式が高い。

細かい柄ほど格が高かった。

抽象的な柄である。

 

京小紋

おもに型染めであった。

江戸小紋との違いは派手好きな京都人らしく柄は多色染。

江戸小紋は単色染。

江戸小紋よりは華やかさがあるが、格は高くない。

更に絹しか使わない江戸小紋とは違いさまざまな生地に染めていた。

花や宝船など具体的な柄が多い。

 

定め小紋とは?

・鮫小紋(紀州藩・徳川氏)

・行儀小紋

・角通し小紋

この3つが三役と言って代表的。

更に

・松葉小紋(徳川氏)

・御召十小紋(徳川氏)

・万筋小紋(加賀藩前田氏)

・菊菱小紋(加賀藩前田氏)

・大小あられ小紋(薩摩藩島津氏)

・胡麻柄小紋(佐賀藩鍋島氏)

 

名だたる大名の名前です♪

一度は歴史の教科書で見た名前ですね。

この時代からお洒落は男女共に競ったり真似したりとされていたんです。

 

加賀小紋

京小紋に影響され加賀友禅の技法が使われた。

京小紋に似通っている。

華やかで派手な柄が多い。

格は高くない。

 

余談ですが、派手と一言で言っても現在の派手とは違います。

いま主流の着物レンタルは派手を通り超えていますから・・(笑)

日本人とは思えない配色と柄なのでダサいです。

大柄で原色丸出しの着物とは格も品も違いますよ!

興味のある方はググってください(笑)

 

話は小紋に戻ります。

 

紅型小紋(びんがたこもん)

沖縄由来の小紋です。

多色染めであっても琉球らしい個性的な文様が多く、可愛らしさがあります。

琉球王朝より伝統の技術が引き継がれ希少価値があります。

細かく型を彫って染める技法。

ウールやちりめんに染められた。

 

絞り小紋

職人が一つ一つ丁寧に生地をつまみ加工して染められた着物。

絞りの柄は其々で花柄や文様まで多種多彩。

触るとボコボコしたつまみが分かります。

職人の技量で細かい柄や大きな柄を組み合わせて作ったものもある。

総絞りの着物や浴衣は大変高価。

殆どが正絹に染められた。

 

更紗小紋

更紗が伝わったのは室町時代。

インドよりの独特な花柄が多く他には鳥獣や人物をデフォルメした模様。

遺跡に書かれた壁画のようなエキゾチックな柄。

日本に伝わってからは日本独自の色彩や模様に徐々に変化していった。

粋にcoolな印象の着物です。

 

以上が大きな小紋の種類になります。

如何でしたでしょうか?

着物って奥が深いなぁ~と思って書いていました。

次回は一つ一つの小紋を掘り下げて書いてみようかな??

作業の方法だとか、歴史だとか・・

きっと面白い記事が書けると思います♪

 

【ちょっと愚痴のコーナー】

※ここからはオーナーの愚痴です(笑)

興味のない方は小紋についてじゃないので閲覧なされない様・・・

 

最近は結構派手柄の小紋を着ている人や、振袖で清水あたりを歩いている外国人も本当にたくさん見かけますが、小紋とは街歩きの着物です。

ちょっとお出掛けお洒落ワンピースの感覚の着物です。

原色の赤!青!黄色!ピンク!をちょっと京都へ・・で着るでしょうか??

京都とは品の街です。

原色が可愛いのは小物まででしょう(笑)

小物にビビットな色を入れるから可愛くてお洒落なんだと思います。

下手したら鼻の赤いピエ・・・とまぁ、ここまでにしておきます(笑)

ましてや振袖で街歩きなんてありえない!

最近の着物レンタルはお金儲けのためにありますから、そりゃ小紋より振袖の方がお金たくさん貰えますよね。

だから振袖なんて街着にレンタルしちゃうんです。

着物にはルールがあります。

やっぱりスポーツも同じですがルールを守らないと美しくないですよね?

前に着物の柄が派手でダサいから日本人の感覚がおかしい。

お洒落とは派手さじゃないから若者よ気付いて!的な書き込みを有名なデザイナーさんが言って周りからボロカスに言われていたのをネットで見ました(笑)

お洒落は個人の自由だから好きにさせてやれ!!

だとか、自分は金持ちだから高価な着物が着れるけど、庶民なりのお洒落をしているんだからほっといてやれ!

だとか書かれてちょっと可哀相でした・・・

日本や京都でするからダサいんです・・・

外国でやったらもてはやされるんじゃないですか?

そこまで原色はもうコスプレです。

着物を知らない外国人がやるならまだしも、日本人がやらないで!という有名なデザイナーさんの気持ち・・

私にはよくよく分かりますよ!!

最近は、あの派手で幼稚な柄が嫌で。。。というお客様が増えて来ました。

やっと京都の魅力に気づいて来て貰えたことの喜びに浸る私でした。

次回は帯結びについて書こうかな~

おしまい。