【京都嵐山着物レンタル】家紋についてのコラム♬
こんにちは♪京都嵐山着物レンタルのじゅぱんです♪
今回は着物に携わる要素の一つ!
【家紋】について書いてみたいと思います♪
みなさまは家紋と言うのを御存じでしょうか?
家紋とは読んで字のごとし『家のマーク』です。
※Wikipedia参照
現代で一番有名なのは葵の御紋でしょうか?
『この紋所が目に入らぬか~』でお馴染みの水戸黄門、徳川家の家紋です。
昔は一族とか家柄を区別する為に、血統を誇示するために作られたんだとか・・
家紋は自由に作る事が出来、一族によっては複数持っている所も多かったとか。
ただ、他家の家紋を無断で使用したりしたら結構摩擦も多かったそうです。
こぞって家紋に力を入れていたのでしょうね。
家紋の種類は日本で241種類もあるのだそうですから・・
それでは有名な家紋にはどの様な物があるのでしょうか?
有名どころは多くありますが、皆さんが知っている戦国武将の家紋をいくつかご紹介いたします。
【織田信長】
織田木瓜(おだもっこう)
有名な戦国武将の織田信長の家紋です。
子孫繁栄の意味が強い家紋です。
『泣かぬなら殺してしまえホトトギス』でお馴染み。
戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した戦国の猛将。
たくさんの逸話を持った日本で最も有名な戦国大名です。
信長は家紋を7つも持つ人物として知られています。
織田木瓜も他に『揚羽蝶』『永楽通宝』『五三の桐』『丸に二引両』『十六葉菊』『無文字』です。
【揚羽蝶】
この紋は平氏の家紋ですが、織田信長は織田家が平氏の流れをくむ家だと主張し、この紋を使っていました。
織田信長が平氏であると主張した理由は、当時、次に天下を取る者が平氏の者だと広く信じられていたからだと考えられます。
【永楽通宝】
この紋は織田信長が旗印として使っていたことで有名なものです。
永楽通宝は明から輸入された通貨で、江戸初期まで広く流通していました。
経済政策を積極的に行っていた織田信長らしい家紋です。
【五三の桐】
この紋は織田信長が、足利義昭を将軍職に就任させたときの恩賞としてもらったものです。
足利家も、元々は後醍醐天皇からもらった紋ですので、特に名誉ある紋だと言えるでしょう。
なお、この桐紋は信長だけでなく、豊臣秀吉が使った家紋としても知られています。
足利家が信長に授け、信長が秀吉に授けたと言われています。
【丸に二引両】
この紋も五三桐と同じく、足利義昭からもらったものです。
こちらは代々足利家が伝えてきた家紋です。
【十六葉菊】
この紋は皇室で使用される紋で、織田信長が当時の皇室からもらったものです。
鎌倉時代に「承久の乱」を起こした事で有名な後鳥羽上皇が使ったことをきっかけに、この十六葉菊は皇室の家紋へと定着していきました。
この紋を持っていることから、織田信長が当時の天皇をはじめとする皇室の関係者と密接な関係にあったと考えられます。
【無文字】
この紋は、仏教における禅の世界観である「無」を示しています。
信長と言えば、キリスト教を保護した一方で、比叡山延暦寺の焼き討ちを行うなど、仏教に関して厳しかった。
南蛮好きの信長らしいですね。
この様に有力な武将はたくさんの家紋を持っていました。
現代ではさほど大きく影響しない家紋ですが、追求していくと面白いです。
着物も家紋が入るとグッと格が上がります!
【豊臣秀吉】
豊臣秀吉(桐紋)
続きまして天下人、豊臣秀吉の家紋は桐です。
皇室のみが使用できる高貴な紋章として扱われていました。
後に有力な武将も使い始める事となった様です。
室町幕府の初代将軍である足利尊氏は、当時の後醍醐天皇からこの桐紋を恩賞として頂いたと言われています。
また、13代将軍である足利義輝は信長にこの桐紋を与えており、天皇家から有力な武家へ、有力な武家からその家臣へ…といった風に、桐紋を使う家は少しずつ増えていったそうです。秀吉が桐紋を使い始めたきっかけも、信長からこの紋章を頂戴したためだと言われています。
歴史上の人物の家紋を調べて行くうえでどのようなつながりで家紋が受け継がれてきたのかも分かります。
本当はお墓や武具に記されていた家紋ですが最近は着物につけるのが主流になって来ています。
しかし、家紋を入れる職人はドンドン辞めてしまって今はとっても少ないのだそう。。
着物の家紋には刺繍や抜き、色々な技法がなされています。
中でも色を抜いて手で描いた家紋は職人にしかできないものです。
そういったものの作り方を調べてみたり、家紋の意味を理解するのは大変難しいです。
例えば、巴家紋と言う家紋があります。
【巴紋】
この家紋は水に携わる意味を持ちます。
水が渦を巻くさまとも解釈されるようになり、本来、中国では人が腹ばいになる姿を現す象形文字の巴という漢字が、形の類似から当てられた。水に関する模様であることから、平安末期の建物に葺かれた軒丸瓦などに火災除けとして、巴紋を施した。後には特に武神である八幡神の神紋として巴紋(特に三つ巴)が用いられるようになり、さらには他の神社でも巴紋が神紋として用いられるようになった。
元々は寺院に携わる紋でした。
きっと皆さんも見たことのあるような物で言うと太鼓です。
子供のデンデン太鼓や大きい和太鼓にもこの文様が刻まれていることもあり、神事に使う太鼓にこの文様が使われています。
巴紋には何種類もあります。
さっきの紋とは逆方向に流れているのが分かります。
左巻きの三つ巴紋です。
※上記の巴紋は右巻き
右巻きと左巻きは時代によって変わったそうです。
その他にもたくさんの種類があります。
まだまだ種類がありますが、この辺で省略しておきます。
後に水に携わる紋であることから、蔵や家屋に『水』と言う文字をよく見かけます。
京都には蔵を持っているお家がたくさんあります。
これは巴紋の省略なのだそうです。
水は火事や災難を避けるための意味を持ちます。
この様に家紋と一言で言ってもたくさんの種類や意味があります。
おいおい少しずつ家紋についても書いてみたいと思います♪
きっと書き出すと大変な量になります(笑)
自分の家の紋を知らない方も多いと思いますが、家の由来や家紋について調べてみるのも面白いですね!
まずは自分の家紋を知りましょう♪
きっと面白いことがたくさん知れると思いますよ。